年金のしくみ 給付について
年金制度の全体像
- 日本に住む20歳以上60歳未満のすべての人は「国民年金」に加入し、さらに企業等で働く人は「厚生年金保険」にも加入します。
- 受給資格を満たした人は、年金を受けられる年齢になると、国民年金からは「老齢基礎年金」、厚生年金保険からは「老齢厚生年金」をそれぞれ受けます。
- また、厚生年金保険に加入している人で、勤め先が独自に「企業年金」を運営している場合は、企業年金にも加入します。企業年金には、厚生年金基金、確定給付企業年金、確定拠出年金(企業型)があります。信用金庫年金は厚生年金基金の一つです。
年金制度の体系
信用金庫年金の制度
- 信用金庫年金は、国の年金である老齢厚生年金の一部(報酬比例部分)を「代行」しています。その代行部分に付加部分を上乗せした「基本年金」、基金独自に設計した「DB加算年金」(確定給付年金)、「CB加算年金(または選択一時金)」(キャッシュ・バランス・プラン)があります。
キャッシュ・バランス・プランのしくみ - 「基本年金」、「DB加算年金」は終身で受けることができ、「CB加算年金」は5年・10年・15年・20年から受給期間を選択するため、ご自身のライフプランに応じた受け取りが可能です。
2004(平成16)年3月31日までに退職した方は、CB加算年金の支給はありません。
信用金庫年金の給付内容(国の年金制度のみ加入との比較)
加入タイプには、給付額が多い順に第2加算、第1加算、基礎加算の3つのタイプがあり、事業所ごとに選択します。
信用金庫年金の給付を受けるための要件
- 信用金庫年金の給付内容(年金あるいは一時金)は、加入期間や退職時年齢などに応じて決まります。
- 加入期間10年以上、または55歳以上で退職した場合、基本年金(終身)、DB加算年金(終身)、CB加算年金(有期、または選択一時金)が受けられます。
- 一方、加入期間10年未満、かつ55歳未満で退職した場合は、基本年金(終身)とCB加算部分を一時金化した退職一時金を受けます(退職一時金相当額は他の制度に移して年金化することもできます)。
信用金庫年金の加入メリット
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国よりも厚みのある年金が終身(一部有期)で受けられます
- 国の年金(老齢厚生年金の代行部分)に、さらに信用金庫年金独自の年金を上乗せして終身(CB加算年金は有期)で受けられるので、セカンドライフに備えることができます。
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短い加入期間で退職しても給付を受けられます
- 国の年金は10年以上加入しないと受けられませんが、基本部分、CB加算部分は1カ月以上の加入で受けられます。
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税制上の優遇措置が受けられます
- 加入員が負担する掛金は全額社会保険料控除の対象となり、所得税や住民税が軽減されます。
また、遺族一時金は非課税です。
- 加入員が負担する掛金は全額社会保険料控除の対象となり、所得税や住民税が軽減されます。
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万が一のときはご遺族が遺族一時金を受けられます
- DB加算年金、CB加算年金は保証期間が付いているので、年金受給開始前または保証期間内にお亡くなりになった場合には、残りの保証期間に応じた遺族一時金をご遺族が受けられます。